「空ふさがり」は、岐阜県七宗町の山奥にある空が閉ざされる絶景スポットです。
巨大な岩壁に挟まれた林道を進むと、天が岩に隠れたような神秘的な空間が広がります。
周辺には清流「神渕川」が流れ、夏には川遊びや鮎釣りも楽しむことができます。
本記事では、最新情報を踏まえつつ、名前の由来やアクセス方法、見どころなどをご紹介します。本記事を参考に、空ふさがり訪問を計画しましょう。
秘境スポット「空ふさがり」とは?
岐阜県西部にある七宗町の山深いエリアに位置し、観光地としてまだ広く知られていない秘境です。周囲は深い山林に囲まれ、舗装された林道を進むと、突然両側からそそり立つ巨岩峡が現れます。まるで山が割れたように空が狭く見えることから、その名が付いています。
地元では「空隠し」や「空ふたがり」といった呼び名でも知られ、かつて木材運搬用の森林鉄道が敷かれていた歴史があります。現在は軌道跡の舗装道路が使われ、狭い道幅や切り立った崖がその往時を偲ばせます。周辺に商業施設はなく、訪問は自己責任で行う必要があります。
七宗町山中にある隠れ絶景
「空ふさがり」は、七宗町の町営バス停「林道口」周辺からさらに山間へ向かった先にあります。周囲は急峻な山々と深い緑に包まれており、人里離れた静けさが漂います。地図には詳細が載っていないため、訪れるには長めのドライブや林道歩きが必要です。秘境めいた雰囲気の中、車やバイクから降りて散策する人もほとんどおらず、まさに隠れた絶景です。
岩壁に挟まれた異空間
林道が進む先では、両側からそそり立つ高い岩壁に道が挟まれます。巨大な岩肌には苔や小さな植物が生え、夏の強い日差しでさえ薄暗く遮られるため、訪れる人々はまるで別世界にいるような錯覚を覚えます。上を見上げるとわずかに見える青空は名前の通り岩にふさがれており、神秘的な光景に誰もが足を止めて写真を撮りたくなる場所です。
空ふさがりの名前の由来と歴史
「空が隠れる」名前の由来
この場所は岩壁が迫る峡谷のため、上空がほとんど隠されてしまいます。文字通り「空がふさがっている」様子が名前の由来で、訪れる人は岩の間からわずかに見える天空に目を奪われます。その光景はまさに「空が閉ざされる」ことを示しており、地名にもなった神秘的な景色が意味を成しています。
別名「空隠し・空ふたがり」とは
地元では「空隠し」や「空ふたがり」という別名でも呼ばれることがあります。どちらも同じように「空を隠す」という意味合いで、古くから近隣住民に親しまれてきた呼び名です。バス停の案内板には「空隠し」と記されていることもあり、場所によって呼び方が変わるのもこの地域ならではの風習です。
かつての森林鉄道跡
戦前から昭和初期にかけて、この林道一帯は木材輸送用の森林鉄道が走っていました。山奥から切り出した木材を麓へ運ぶ目的で敷かれた路線の跡が、現在は舗装道路として転用されています。線路は撤去されていますが、谷沿いに続く細い道幅や切り立つ崖は鉄道時代のままで、歴史の名残を感じさせます。
空ふさがりの見どころ・絶景ポイント
岩壁に囲まれた壮大な峡谷
林道の峠を越えると、両側からそそり立つ圧倒的な巨岩峡が現れます。高さ10~20mほどの岩壁が両側から道を押さえるように迫り迫力満点です。岩の間から光が差し込む様子はまるで自然のトンネルのようで、訪れる人々に強い印象を残します。巨大な岩場の隙間から見上げると、小さく切り取られた空と緑が対照的で、心が洗われるような景色が広がります。
透き通る神渕川のせせらぎ
峡谷を真下から流れる神渕川(かぶちがわ)の水は非常に澄んでいて、石や小魚までくっきり見えるほどです。水面には木漏れ日が映り込み、キラキラと輝いて見えます。夏場は川遊びや釣りが楽しめ、家族連れが川辺で涼む姿も多く見られます。澄んだ水と緑のコントラストは、静かな渓谷の美しさを一層引き立てています。
雨上がりの「幻の滝」と虹
前日に雨が降ると、岩壁の小さな割れ目から一時的に滝が現れることがあります。地元ではこれを「幻の滝」と呼び、タイミングが良ければ虹も見ることができます。滝の飛沫とともに空に架かる虹は非常に幻想的で、訪れた人に強い印象を与えます。雨上がりの大自然が生み出す、絵画のような風景を体験できるかもしれません。
アクセスと注意点
車・バイクでのアクセス方法
空ふさがりへ車で行く場合のルートは次の通りです。
- 国道41号線から可児金山(七宗)線(県道61号)を北上します。
- 落合橋を渡ってすぐに右折し、1.8kmほど直進すると林道入口の看板が見えます。
- 「室兼(むろがね)林道」の舗装された細道を本谷方面へ約2km進むと空ふさがりに到着します。
道幅が非常に狭いため、軽自動車やバイクでの通行がおすすめです。峠道では落石等にも注意し、ゆっくりと走行してください。
公共交通機関と徒歩でのアクセス
公共交通を利用する場合、岐阜バスで七宗町役場前へ向かい、七宗町営バス「林道口」行きに乗り換えます。「林道口」バス停からは舗装路を北へ徒歩約20分です。舗装道路ですが傾斜があるため運動靴などで向かいましょう。夏場は日差しが強いので帽子や水分をお忘れなく。
なお、この辺りは山奥のため携帯電話の電波がほとんど通じません。事前に地図をダウンロードしておくか、アクセスルートをよく確認してから向かいましょう。
道幅狭小・電波圏外など現地の注意点
林道は車一台分の幅しかなく、対向車とのすれ違いは困難です。急カーブや落石があるため、必ず速度を落として慎重に走行してください。
携帯電話はほぼ圏外となるため、不測の事態に備えて入口で同行者と位置を確認するなど、安全対策を十分に講じましょう。ヘッドライトや予備のライトもあると安心です。
空ふさがり周辺の観光スポット
神渕川での川遊び・バーベキュー
空ふさがりに隣接する神渕川(かぶちがわ)は清流スポットとしても人気があります。夏になると家族連れが川辺に集まり、水遊びや水中観察を楽しみます。河原には砂利の広場があり、車を停めてバーベキューや川遊びをする人も多いです。透き通る川の中に入ると冷たい流れに涼を感じ、川底の石や小魚がくっきり見える自然観察エリアとしても最適です。
夏の鮎釣りスポット
神渕川は6月下旬から9月にかけて鮎釣りの名所となります。解禁日には夜明け前から釣り人が川に集まり、澄んだ流れに放たれた鮎を見ることができます。石組みの小さな堰堤も多く、そこに集まる鮎を釣る光景が有名です。透明度が高いため浅瀬でも鮎の泳ぐ姿が見え、釣りをしなくても天然の水族館のように楽しめるスポットです。
その他の周辺観光スポット
七宗町内には空ふさがり以外にも見どころがあります。近隣の「金山神社」では歴史を感じる社殿や清流を眺められ、「七宗ダム公園」ではゆったりとした散策が楽しめます。秋には周囲の山々が紅葉に包まれ、ドライブがてらの紅葉狩りにおすすめです。空ふさがり訪問の際には、四季折々の自然や文化を味わえる周辺スポットもぜひチェックしてみてください。
まとめ
空ふさがりは岐阜県七宗町の奥深い山中にひっそりと隠れた秘境スポットです。両側を巨岩に囲まれた狭い林道を抜けると、まるでジブリ映画のような幻想的な景色が訪れる人々を出迎えます。アクセスは簡単ではなく長距離の林道ドライブが必要ですが、その先には努力に見合う美しい風景が待っています。
訪問する際は安全第一で、複数人で出かけることや小型車両を選ぶこと、事前に装備や体調を整えることが大切です。携帯電話の通じない山奥であることを念頭に、非日常の大自然が広がる空ふさがりで特別な体験を満喫してください。
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