飛騨高山(岐阜県高山市)は、歴史情緒あふれる城下町として知られる観光地です。江戸時代の面影を残す古い町並みや、昔の高山代官所「高山陣屋」、宮川沿いの朝市など観光スポットが充実し、多くの旅行者を魅了しています。
名産の飛騨牛や地元産の日本酒、高山ラーメンなど郷土グルメも堪能できるのが魅力です。この記事では、飛騨高山観光で外せない見どころからアクセス、モデルコースまで、初心者にも分かりやすくご紹介します。
目次
飛騨高山 観光の魅力とおすすめスポット
飛騨高山の中心部には、江戸時代から残る「古い町並み」が広がっており、観光のハイライトになっています。白壁や出格子が並ぶ通りは「飛騨の小京都」とも称され、趣ある景観が魅力です。高山の街は全体が保存地区に指定されているため、歩くだけで往時の風情が感じられます。また、土産物店や飲食店、民芸品店が並び、飛騨牛コロッケやみたらし団子など食べ歩きも楽しめるエリアです。
古い町並みの周辺には歴史的建造物も点在します。例えば高山駅から宮川を渡った先には、往時の役所跡である高山陣屋があります。歴史を学びながら周辺を散策すれば、飛騨高山が培ってきた文化・歴史を身近に感じることができるでしょう。
古い町並み・上三之町
高山市中心部の上三之町・上二之町・上一之町には、江戸時代末期から明治期にかけて建てられた町家が連なり、「古い町並み」と呼ばれています。土蔵造りの建物が立ち並ぶ石畳の通りは風情たっぷりで、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分になります。格子窓や屋根には杉玉(酒林)が飾られ、酒造やみそ蔵、甘味処など店舗も充実しています。上三之町あたりには人力車が待機していることもあり、これに乗って案内してもらうのも楽しみ方の一つです。
また春や秋には古い町並みに沿って高山祭の屋台が屋台会館に並び、昼夜美しくライトアップされます。運が良ければ交通量が少ない早朝は、人通りも少なくゆったりと散策できるため、朝市前の時間帯に訪れるのがおすすめです。
歴史を感じる高山陣屋
高山城下の中心に位置する高山陣屋は、江戸時代に飛騨国を支配した代官所の建物を移築・保存した史跡です。敷地内には藩主や代官が政務を行った主体部「御役所(ごやくしょ)」のほか、郷士屋敷、代官邸などがあり、城下町の行政機能を今に伝えます。桜山八幡宮境内に隣接しており、庭園や土産物店も備えています。周辺では民芸品の職人による木工細工や伝統工芸の展示も見られ、日本の伝統文化を五感で体感できます。敷地は無料で見学可能なので、飛騨高山の歴史に興味がある人はぜひ立ち寄りたい場所です。
朝市で味わう地元文化
高山の観光名物の一つに、朝市があります。市街地には「宮川朝市」と「高山陣屋前朝市」の二か所があり、いずれも早朝から昼前まで開かれています。地元農家や商人が野菜や漬物、花、民芸品などを並べ、訪れる観光客と交流しながら昔ながらの風情が漂います。朝市では、特産の赤かぶら漬けや朴葉味噌、季節の果物を買ってその場で味わうことができます。山里の恵みを間近で見ることができるので、高山観光の開始時にぜひ立ち寄りたいスポットです。
飛騨高山 観光で味わうグルメ・名物
飛騨高山は食の都ともいえる土地柄で、極上の郷土料理が楽しめます。肉厚で旨み豊かな飛騨牛をはじめ、澄んだ醤油スープが特徴の「高山ラーメン」、手作り味噌で仕込む郷土料理など、ここでしか味わえないグルメが目白押しです。歴史ある酒蔵も多く、地元の米と水から作られた日本酒も旅を彩ります。町なかには小さな飲食店から老舗のお食事処まで揃っているので、食べ歩きや宴席で飛騨高山の味覚を満喫しましょう。
絶品の飛騨牛料理
飛騨地域が誇るブランド牛「飛騨牛」は、きめ細かな霜降りと深い甘みが特徴で、ステーキやすき焼き、寿司までさまざまな料理で提供されます。街中にも飛騨牛を扱う専門店や居酒屋が多く、手軽に飛騨牛串焼きやコロッケが味わえます。おすすめは上質な飛騨牛A5ランクを使用した牛丼や牛まぶし。口に含むととろけるような食感と濃厚な肉の旨みが広がり、これこそここでしか得られない贅沢な味わいです。
郷土感あふれる高山ラーメン
高山ラーメンは、透明度の高い醤油スープと細ちぢれ麺が特徴のご当地ラーメンです。素朴ながら奥深い味わいで、スープは鶏ガラと鰹節をベースにしたやさしい風味。麺やチャーシュー、メンマなど具材も派手さはありませんが、どこか懐かしさを感じる味わいに仕上がっています。駅前から古い町並みに向かう道沿いには評価の高いラーメン店が集まっており、観光の合間に立ち寄って暖かい一杯を味わうのもおすすめです。
地酒と味噌・伝統の味
高山周辺には歴史ある酒蔵が点在し、清流の水と飛騨米からつくられた日本酒は全国的にも人気です。酒蔵見学で酒造りを学んだり、試飲を楽しみながら好みの銘柄を見つけましょう。郷土料理には「朴葉(ほおば)味噌」が欠かせません。朴葉に味噌とネギをのせて焼く朴葉味噌は香ばしく、ほかほかのご飯やお酒によく合います。さらに、郷土菓子のみたらし団子や赤かぶ漬けは散策のお供にぴったり。これらの味わいは飛騨高山観光でぜひ体験したい名物の数々です。
飛騨高山 観光おすすめモデルコース
初めて飛騨高山を訪れるなら、人気スポットを効率良くめぐるモデルコースがおすすめです。高山駅に到着後、まずは古い町並み周辺へ。午前中に散策しながら朝市で買い物を楽しんだあと、陣屋周辺で郷土料理の昼食をとります。その後は市街地の寺社や民芸店を回ったり、余裕があれば飛騨の里と呼ばれる野外民俗村へ足を伸ばすプランがよく提案されます。
次にご紹介する「日帰り旅行プラン」「1泊2日旅行プラン」は一例です。時間に合わせた滞在計画の参考にしてみてください。
日帰り旅行プラン
【午前】高山駅から徒歩で古い町並みへ向かい、散策とお土産探し。宮川沿いの朝市もチェック。
【昼】陣屋前の飲食店で飛騨牛丼や高山ラーメンの郷土料理を味わう。
【午後】高山祭屋台会館や高山陣屋を見学。時間があれば古い町並みを再訪し、甘味処でくつろぐ。
【夕方】夕暮れ時の街の雰囲気を楽しみながら駅へ戻る。
1泊2日旅行プラン
【1日目】午前中に古い町並みと朝市を観光した後、午後に高山陣屋や祭屋台会館を見学。夕方は夕食に飛騨牛のステーキなど豪華な郷土料理を楽しみ、温泉旅館またはホテルで宿泊。
【2日目】宿をチェックアウト後、朝から飛騨の里(野外民俗村)や近隣の神社など郊外スポットを観光。午後はお土産探しをしてから帰路につくコースです。
飛騨高山 観光へのアクセス
飛騨高山へは鉄道・バス・車などでアクセスできます。最寄り駅はJR高山駅で、名古屋からは特急「ワイドビューひだ」で約2.5時間、京都・大阪からは名古屋経由の特急利用で約4時間です。高速バスも名古屋・大阪〜高山間で運行しており、料金を安く抑えたい場合に便利です。
東京方面からは新幹線で名古屋へ出るルートや、名古屋経由の高速バス利用が一般的です。以下の表は各主要都市から高山へのアクセス概要です。
| 経路 | 所要時間 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 名古屋→飛騨高山(特急ワイドビューひだ) | 約2時間30分 | 約7,000円 |
| 名古屋→飛騨高山(高速バス) | 約3時間 | 約4,000円 |
| 大阪→飛騨高山(新幹線+特急) | 約4時間 | 約10,000円 |
| 東京→飛騨高山(新幹線+特急) | 約4.5時間 | 約15,000円 |
市内では徒歩で主要スポットを巡れますが、バスやタクシーも利用できます。観光バスで入場券付きのフリーパスなどを活用すると、市内循環や郊外観光が便利になります。
飛騨高山 観光の季節・イベント
飛騨高山は四季折々の魅力があり、特に春と秋の祭りが有名です。4月14・15日に行われる春の高山祭、10月9・10日の秋の高山祭は、色鮮やかな山車が練り歩く伝統行事で、多くの観光客が訪れます。祭りの期間は町が一層華やぎ、山車の豪華な彫刻やからくり人形の舞を堪能できます。また、祭り以外の時期でも、桜や紅葉の季節には古い町並みや中橋周辺の景観が色づき、散策が楽しくなります。
冬は飛騨高山が雪化粧し、ひっそりとした風情が漂います。宮川のライトアップが行われることもあり、雪に映える朱色の中橋は幻想的。寒い季節には近隣の奥飛騨温泉郷で温泉につかるのもおすすめです。さらに、桜山八幡宮には「高山祭屋台会館」があり、祭りで活躍した巨大な屋台を常設展示しています。雪の季節に訪れても祭屋台の精巧な造りを楽しめるので、一年を通じて飛騨高山ならではの行事と風景を味わえます。
まとめ
飛騨高山は江戸時代からの町並みと自然が調和する、魅力あふれる観光地です。歴史ある建造物や賑やかな朝市、季節の祭りなど見どころが多彩で、食文化も充実しています。旅行のプランニングがしやすいコンパクトな市内には、名物グルメ店や土産物店が軒を連ね、まち歩きも楽しいものです。初めて訪れる際は、モデルコースを参考に効率よく名所を回り、飛騨高山ならではの風情と美食を存分に楽しんでください。
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