岐阜城は金華山の頂上にそびえる織田信長ゆかりの歴史名城です。
日帰りでも効率よくまわれるモデルコースをご紹介します。麓の岐阜公園からロープウェーで山頂に上り、城内では美しい展望と資料展示を満喫。
下山後は岐阜市歴史博物館や名和昆虫博物館など周辺スポットを巡り、夕方には長良川で伝統の鵜飼観覧も楽しみます。最新のアクセス情報やグルメ・お土産情報も掲載しており、岐阜城観光に役立つ内容です。
目次
岐阜城を巡る日帰り観光モデルコース
岐阜城日帰り観光モデルコースでは、金華山の麓から効率よく観光スポットを巡る計画が組まれています。朝は岐阜駅からバスで岐阜公園に向かい、午前中にロープウェーで山頂へ。岐阜城の天守閣で展望と展示を楽しんだ後は、昼食を挟んで午後に下山します。下山後は公園内の博物館や昆虫館を訪問し、夕方には鵜飼観覧で締めくくると1日で岐阜城エリアを満喫できます。
所要時間と移動手段
名古屋方面から岐阜城日帰りで訪れるなら、午前8時前に出発して9時前後に岐阜公園に到着するのがおすすめです。岐阜駅からバス利用で約15分、現地での移動は徒歩やロープウェーが中心。ロープウェーを利用すれば山頂までわずか4分で到着します。下山は徒歩で降りながら、途中で公園や城跡周辺を散策することも可能です。
| 登城方法 | 所要時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| ロープウェー利用 | 約4分 | 麓から山頂まで直行、眺望を楽しめる |
| 徒歩(七曲り登山道) | 約1時間 | 自然を満喫できる登山ルート |
主要スポットの見どころ
当コースで巡る主なスポットには、岐阜城の天守閣、岐阜市歴史博物館、名和昆虫博物館があります。岐阜城では城内の展示で信長時代の歴史を学び、山頂からの360度パノラマ景観を堪能。歴史博物館では岐阜の歴史を時代ごとに紹介し、昆虫博物館では珍虫標本や体験コーナーで子供も楽しめます。これら主要スポットを効率よく回ることで、日帰りでも充実した観光が可能です。
アクセス・交通手段
岐阜城へは公共交通と車の両方で訪れることができます。どちらも麓の岐阜公園を起点にロープウェーで城へアプローチするのが一般的です。
公共交通機関での行き方
JR岐阜駅または名鉄岐阜駅からは、岐阜バス「長良橋方面」行き(N80系統など)や市内ループ線左回りで約15分、運賃は230円ほどです。「岐阜公園・岐阜城」バス停で下車し公園内へ徒歩3分。そこから金華山ロープウェー山麓駅まで徒歩3分で、約4分のロープウェーで山頂へ到着します。
車と駐車場
名古屋方面から車の場合、東海北陸道岐阜各務原ICや一宮木曽川ICから国道21号~156号を経由して岐阜公園へ。麓にある岐阜公園駐車場(1回310円)を利用します。駐車場から山麓駅までは徒歩3分、ロープウェー4分、頂上駅から岐阜城まで徒歩8分です。山頂には駐車場がないため、必ず麓で車を降りてアクセスしてください。
金華山ロープウェー
金華山ロープウェーは麓の岐阜公園から標高329mの山頂までを結び、運行は午前9時から(季節により最終18時まで)です。途中、麓・中間・山頂にそれぞれ駅があり、眼下に岐阜市街地や長良川を一望できるのが魅力です。山麓駅には売店や休憩スペースがあり、山頂駅には展望テラスやカフェが併設されています。
信長ゆかりの岐阜城の見どころ
岐阜城は戦国武将・織田信長が築いた城で、1587年に落城しました。現在の天守閣は昭和期に再建されたものですが、頂上からの景色は当時の武将達も見たままの絶景です。また、城内の資料館には信長関連の史料や武具が展示され、歴史ファンが楽しめる内容です。周囲の金華山も自然豊かで、登山道や城跡の散策も人気です。
絶景の天守閣
岐阜城の天守閣からは360度の大パノラマが広がり、岐阜市街や濃尾平野、背後の山々まで見渡せます。好天時には遠く伊吹山や北アルプスを望むこともできます。天守閣最上階の展望台は写真撮影スポットとしても人気で、信長公目線の景色を存分に楽しめます。
城内資料館と展示
天守閣内部は資料館になっており、戦国時代の甲冑や刀剣、岐阜城のジオラマなどが展示されています。織田信長ゆかりの品や岐阜城の歴史を解説するパネルが充実しており、当時の城の様子や城下町の暮らしを学べます。子供向けの体験コーナーもあるので、家族連れでも楽しめる施設です。
金華山の自然と景観
岐阜城を覆う金華山は豊かな自然に恵まれています。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られ、城までの遊歩道や公園散策路で四季折々の自然風景を楽しめます。朝早くから鳥の鳴き声が響き、野鳥観察にも適した山です。ハイキング好きであれば、ロープウェーに頼らず登山道を使うのもおすすめです。
岐阜城周辺の観光スポット
岐阜城付近には城と合わせて訪れたい魅力的な観光地が点在します。徒歩圏内の岐阜公園には歴史博物館や庭園があり、伝統工芸の展示も見学できます。また、登録有形文化財の昆虫博物館や、日本最大級の岐阜大仏も手軽にアクセスできます。金華山の麓で歴史と自然の両方を満喫できるエリアです。
岐阜公園・歴史博物館
岐阜城の麓に広がる岐阜公園内には、武家屋敷跡や織田信長公居館跡が残ります。園内の岐阜市歴史博物館では、原始~近世の岐阜の歴史や民俗を展示。城下町の商業体験コーナーや岐阜提灯など伝統工芸のコーナーも充実しており、歩き疲れたら園内の茶屋で一服できます。
名和昆虫博物館
岐阜公園内にある名和昆虫博物館は、1919年開館の日本最古級の昆虫博物館です。登録有形文化財の建物内には、日本各地や世界の珍しい昆虫標本が数多く展示されており、子供から大人まで楽しめます。かぶと虫や蝶の大型模型、体感型の展示も人気で、夏休みシーズンには親子連れで賑わいます。
正法寺(岐阜大仏)
岐阜公園から徒歩圏にある正法寺には、日本最大級の木造乾漆製大仏(岐阜大仏)が安置されています。像高が13.6mあるその大仏は壮大で、胎内の大イチョウの柱(真木)が堂内から天井まで貫く構造が特徴です。参拝者は堂内を巡回しながら大仏を間近に見ることができ、その歴史的価値も高く評価されています。
長良川と鵜飼
岐阜城周辺の長良川では、夏の鵜飼観覧が名物です。長良川の川原町付近から夜に出発する鵜飼船では、篝火に照らされた水面を滑る鵜匠と鵜の姿を間近で見学できます(鵜飼は5~10月開催)。日没時の川沿いにはカフェや川魚料理店も多く、地元名物の鮎料理を楽しみながら美しい夕景に浸ることができます。
日帰りモデルコースのスケジュール例
以下は名古屋方面から午前8時発で日帰りする場合の例です。交通ダイヤや好みに合わせて前後させてかまいません。
午前:ロープウェーで金華山へ
朝8時台に名古屋を出発し、9時前後に岐阜駅に到着します。駅前のコインロッカーに荷物を預けて身軽になり、9時前後の岐阜バスで「岐阜公園・岐阜城」へ(約15分)。岐阜公園に着いたらロープウェー山麓駅へ徒歩で移動し、山頂駅から8分ほど歩いて岐阜城に到着。午前中は天守閣の見学と城内散策に充てます。
午後:歴史・文化スポットを巡る
城見学を終えたら麓へ下山し、近くの飲食店で郷土料理の昼食(五平餅や鮎料理など)を楽しみます。午後は歴史博物館で戦国時代の岐阜を学び、その後は名和昆虫博物館や公園内の庭園散策で過ごします。
夕方以降:長良川の鵜飼観覧
16~17時頃に城下を出発し、長良川の川原町へ移動(タクシーやバス利用)。川原町の乗船場から鵜飼観覧船に乗り込み、日没後に篝火の下で行われる鵜飼を鑑賞します(船は5~10月運航、要予約)。観覧後は川原町の川沿いの飲食店で鮎めしや飛騨牛料理を味わいながらゆっくり夕食をとり、岐阜駅へ戻って帰路につくのがおすすめです。
岐阜城観光で味わうグルメ・お土産
岐阜城観光の合間には、地元グルメや特産品も楽しみましょう。長良川で獲れる鮎の塩焼きや、五平餅、朴葉味噌焼きなど岐阜ならではの味があります。川原町の飲食店では飛騨牛料理や味噌串かつが人気です。和菓子店では岐阜提灯をイメージしたお土産菓子もあります。
岐阜名物の郷土料理
岐阜の名物には、鮎の塩焼き、五平餅、朴葉味噌焼きなどがあります。川原町や公園周辺の店ではこれらを提供しており、夏なら冷たい氷菓や地酒で一息つくのもおすすめです。カフェでは地元食材を使った和風パフェや抹茶セットも人気で、休憩しながら名産を味わえます。
おすすめのお土産
お土産には、鮎の形をした菓子や鵜飼をあしらった手ぬぐい、地酒などがおすすめです。岐阜提灯や和傘など工芸品も人気が高く、岐阜公園内や川原町のお土産店、駅の売店では地元の伝統工芸品も購入できます。手軽なものなら金華山ロープウェー山麓駅の売店にもお土産が揃っています。
まとめ
岐阜城を中心とした日帰り観光コースは、歴史と自然、文化体験がバランスよく盛り込まれています。ロープウェーで手軽に山頂へアクセスし、天守からの大パノラマを楽しんだ後は城下町の博物館や昆虫館、岐阜大仏などを巡りましょう。夕暮れ時には長良川の鵜飼で旅を締めくくると、充実した一日旅行になります。モデルコースを参考に、効率的な巡り方で岐阜城観光を満喫してください。
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