下呂市小坂町は「滝の町」と呼ばれるほど滝が多く、大小合わせて200箇所以上の滝が点在しています。
その中でも「三ツ滝」は遊歩道から手軽に眺められる三段式の美しい滝として人気スポットです。
本記事では、小坂の滝めぐりの一環として三ツ滝の概要やアクセス方法、見どころを詳しく紹介します。
初めて訪れる方にも分かりやすいよう遊歩道情報や注意点もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
春の新緑や秋の紅葉など、四季折々にその表情が変わる三ツ滝の魅力を写真付きで解説します。遊歩道の環境維持協力金や周辺の温泉情報もあわせて紹介しているので、郷土の自然を満喫する計画にお役立てください。
目次
小坂の滝と三ツ滝の概要・特徴
下呂市小坂町は「滝の町」と呼ばれるほど滝が多く、大小合わせて200箇所以上の滝が点在しています。
その滝群を巡る「小坂の滝めぐり」は岐阜県の観光資源にも認定され、小坂町の豊かな自然を象徴してきました。三ツ滝はがんだて公園内にある三段式の滝で、上段6m・中段11m・下段5mの計22mあまりの落差があります。
幅約5mの清流が3つの滝壺へ勢いよく流れ落ち、春は鮮やかな新緑、秋は紅葉に彩られる景観が魅力です。山あいの公園内にあるため市街地からは車で40分ほどかかりますが、広い駐車場と整備された遊歩道があるので気軽に訪れることができます。
小坂の滝(めぐり)とは
「小坂の滝」とは、下呂市小坂町に点在する滝の総称です。下呂市公式が認める「岐阜の宝もの」第一号となった観光コンテンツで、2008年から広くPRされています。観光協会やNPO法人飛騨小坂200滝が案内図やガイドを作成しており、小坂町は名実ともに「滝の里」として知られています。滝めぐりコースは初心者から上級者までレベルに合わせて設定され、三ツ滝は初心者向けコースの代表格です。
三ツ滝の特徴
三ツ滝は文字通り三段に分かれて流れる滝で、下段・中段・上段それぞれに滝壺が形成されています。水量が多く透明度の高い流れは美しく、特に晴天時は上段の滝壺がエメラルドグリーンに輝きます。滝壺の深さは3~5m程度とされ、清流が勢いよく落ちる迫力は圧巻です。中段付近には円空上人ゆかりの座禅岩があり、不動明王の伝説が語り継がれるポイントも見られます。
三ツ滝へのアクセス・交通手段

飛騨小坂駅から濃飛バスの湯屋線に乗り換え、「がんだて公園入口」または「小坂温泉郷」のバス停で下車します。バスは本数が限られているため、事前に時刻表を確認しましょう。駅からバスを利用すると、小坂温泉郷まで含めておよそ10分前後でアクセスできます。
車では下呂温泉から国道41号を経由し、小坂町方面へ向かいます。途中で県道437号線に入り、がんだて公園駐車場へ進んでください。下呂温泉から駐車場まではおおよそ40分で到着します。無料の広い駐車場にはトイレや休憩スペースが整備されており、休日でも比較的余裕をもって駐車できることが多いです。
公共交通機関での行き方
公共交通機関を利用する場合、JR高山本線「飛騨小坂駅」が最寄りです。飛騨小坂駅からは濃飛バス「湯屋線」に乗車し、がんだて公園入口または小坂温泉郷で下車します。バス停から遊歩道入口までは徒歩数分の距離です。バスの便数は少ないので、下呂市観光協会や路線バス事業者の公式サイトで最新ダイヤを確認してください。
車・駐車場
車で向かう場合は、中央自動車道・中津川ICまたは東海北陸道・飛騨清見ICから国道41号を経由し、下呂市方面へ進みます。がんだて公園には広い無料駐車場があり、平日やオフピークの時期は混雑しませんが、春・秋の観光シーズンには早めの出発が安心です。駐車場にはトイレ・休憩所が完備されており、周辺の飲食店の情報や滝めぐりマップを入手できます。
遊歩道とハイキングコース
三ツ滝コースは、がんだて公園駐車場を起点に整備された遊歩道を巡るハイキングコースです。片道約600mの遊歩道はほぼ平坦で木道や石畳が整備されています。がんだて公園から歩くと、まず滝見橋付近で三ツ滝の下段・中段を眼下に見渡せます。
その先には約200段の階段があり、これを登ると三ツ滝の上段へ到達します。階段は急勾配ですが手すりがあるため慎重に登れば問題ありません。上段からは3段すべての落差を見下ろすことができ、登り切った達成感も味わえます。遊歩道は折り返しルートも整備されており、往復で滝を満喫することができます。
遊歩道コース概要
スタート地点のがんだて公園駐車場から三ツ滝までは片道約600mです。滝見橋までは概ね平坦な道で、駐車場から歩いて5~10分ほどで到達できます。橋の上からは下段・中段の三ツ滝を間近に見ることができ、間近に落ちる水しぶきや清流の音を感じられます。その先は階段が続き、途中には分岐点もあるので、時間や体力に応じて折り返すことも可能です。
環境維持協力金
三ツ滝遊歩道を含む「小坂の滝めぐり」エリアでは、自然環境保護のため維持協力金を募っています。2025年度情報では、大人1人あたり300円(子供・中学生以下無料)が目安です。がんだて公園入口にある管理所で協力金を支払い、コースマップを手に入れてから散策を開始しましょう。この協力金は遊歩道の整備や案内所運営に活用されており、訪問者も協力することで美しい自然が守られます。
三ツ滝の見どころと四季の風景
三ツ滝は見どころが豊富な名瀑です。下段・中段・上段の3つの滝が連なり、どの位置からも違った迫力を楽しめます。駐車場から歩いて滝見橋へ向かうと、間近で下段・中段を展望できます。ここでは滝の前面に赤い橋が架かり、まさに絶景ポイントです。その先の階段を登れば上段へアプローチでき、3段すべてを一望できる大パノラマが広がります。
また、滝壺の青緑色の水は透き通っており、陽光の角度によってエメラルドグリーンに輝きます。岩盤に囲まれた滝周辺は苔むす緑豊かな渓谷となっており、マイナスイオンを浴びながら静かに遡行すると、清らかな自然音に心が洗われるようです。晴れた日には滝周辺に虹が架かることもあり、四季折々の表情を写真に収めるのもおすすめです。
四季折々の自然美
三ツ滝周辺は春夏秋冬で大きく景色が変わります。春は新緑と花が織り成す鮮やかな風景が広がり、清流の音がより際立ちます。夏は深い緑の中に涼しげな流れが光り、暑さを忘れさせてくれます。秋になると木々が赤や黄に色づき、滝の白い水流とのコントラストが見事です。特に10月下旬から11月上旬は紅葉のピークで空気も澄み、一段と美しい景観が楽しめます。冬季は遊歩道が閉鎖されますが、雪化粧した山肌は幻想的な雰囲気を醸し出します。
円空上人ゆかりの伝説
三ツ滝には円空上人にまつわる逸話があります。伝説では、円空上人がこの地に滞在した際、美しい女性に心奪われて修行がおろそかになってしまい、慌てて三ツ滝のほとりに座禅したといいます。その際見た夢のお告げにより不動明王像を彫ったとされ、滝の中段近くには「座禅岩」と呼ばれる岩と不動明王像が残されています。遊歩道入口の案内看板にもその由来が記されており、歴史ロマンを感じるポイントです。
周辺観光スポットと施設
三ツ滝のある飛騨小坂町周辺には、滝めぐり以外にも立ち寄りたいスポットが複数あります。道の駅「南飛騨小坂はなもも」は、春になると花桃が咲き乱れる名所です。道路脇に咲く花桃が見事で、4~5月にはピンクや白の花を楽しめます。この道の駅では地元の農産物や「花桃ジュース」などを販売しており、お土産探しにも便利です。花桃と三ツ滝を組み合わせれば、春のむらさき・ピンクの彩り豊かな旅になります。
また、遊歩道入口近くに「ひめしゃがの湯」という日帰り温泉があります。滝めぐりの後に立ち寄って汗を流すことができ、疲れた体をリフレッシュできます。公園駐車場にもトイレと休憩所が整備されており、軽食や飲料は自動販売機で購入可能です。周辺には民宿や旅館も点在しており、下呂温泉と組み合わせて一泊旅行にするのもおすすめです。
花桃公園と道の駅
飛騨小坂は花桃の里としても知られています。特に、道の駅付近には花桃の並木道が整備されており、春には一枝に3色の花をつける珍しい品種が見られます。道路沿いに遊歩道が整備されているので、車を停めて撮影を楽しむことができます。道の駅「はなもも」では、花桃にちなんだお土産や地元の特産品が揃っているので、立ち寄り食事や観光情報収集にも便利です。
温泉と周辺施設
遊歩道散策のあとは、亜炭岩と温泉水を利用した「ひめしゃがの湯」で汗を流すとよいでしょう。源泉かけ流しの露天風呂からは山里の景色が楽しめます。がんだて公園駐車場には売店や休憩ベンチ、トイレも完備されており、飲料や簡単な食べ物が購入可能です。季節によっては自然観察会やイベントが開かれることもあるため、郷土の観光サイトなどで最新情報をチェックしてみてください。
三ツ滝めぐりの注意点・安全対策
三ツ滝へ向かう山中の遊歩道にはツキノワグマやサル、イノシシなどの野生動物が生息しています。特にクマは春から初夏にかけて活発に動き回る時期があるので、クマ鈴やラジオで音を鳴らして人の存在を知らせましょう。単独行動は避け、複数名での行動や、音の出る装備で予防しましょう。また、食べ物のにおいは野生動物を引き寄せるため、行動食などは密封容器に入れてゴミは持ち帰るようにします。
遊歩道は整備されていますが悪天候時は注意が必要です。雨天後や早朝は階段や石畳が滑りやすくなるため、濡れた状態では無理をせず、乾いてから再チャレンジしましょう。滑り止め付きの登山靴やトレッキングシューズで足元を固め、転倒防止にステッキを使うと安全です。身軽な装備で歩けるコースですが、万が一のケガや転倒に備えて、常備薬や応急セットの携行もおすすめします。
熊や動物への注意
周辺はツキノワグマやサルの生息地です。とくに早朝や夕暮れ時に出没しやすいため、人里に近い遊歩道でも警戒が必要です。鈴やメガホン、ラジオなどで音を出しながら歩くことで遭遇確率を下げることができます。万一遭遇した場合は大声で叫ぶ、ゆっくり後退するなど落ち着いた対応を心掛けましょう。生ゴミや食べ物の匂いが残らないようにし、自然環境を乱さないことも大切です。
滑落や転倒の防止
雨で遊歩道が濡れると滑りやすくなります。特に木道や鉄板の橋は油断すると危険ですので、滑りにくい靴で歩くようにしましょう。下り坂や階段では、手すりやロープがあれば活用し、足元には常に注意してください。足腰に自信がない場合は、無理をせず途中で引き返す勇気も必要です。また、落葉や苔で足元が見えにくい箇所もあるので、足元を照らす予備のライトを持参すると安全です。
おすすめの時期と服装
三ツ滝訪問の好シーズンは春から秋です。4月下旬~6月上旬は春の花や新緑が美しく、さわやかな気候の中で滝巡りが楽しめます。夏(7~8月)は日差しが強く暑くなりますが、滝際は緑陰と冷風で思いのほか涼しく感じます。帽子や日焼け止めで紫外線対策をし、こまめに水分補給をしましょう。
秋は紅葉がピークを迎え、10月下旬~11月上旬には真っ赤に染まった木々と滝の景観が堪能できます。昼と朝晩の温度差が大きい時期でもあるため、重ね着のできる服装がおすすめです。冬季(12月中旬~3月中旬)は遊歩道が閉鎖されるので、訪問の計画は春以降に立てましょう。
春夏:新緑と涼しさ
春は森全体が若葉色に染まり、木々の間からさし込む木漏れ日が清々しい雰囲気です。花桃が咲く4~5月は絶好の散策時期です。夏は緑深く、滝のマイナスイオンと清涼感が心地よいです。日中の気温が高くなりがちなので、薄手の長袖やツーリングTシャツなど通気性の良い服装が向いていますが、朝晩は冷えることもあるため薄手のウインドブレーカーも持っておくと安心です。
秋:紅葉の絶景
秋はモミジやカエデが真っ赤に色づき、晴れた青空とのコントラストが見事です。10月下旬から11月上旬が紅葉のピークで、暖かな日差しの下では半袖でも過ごせますが、影に入ると冷気を感じることがあります。長袖やフリース、ダウンジャケットなど重ね着で体温調節し、夕方以降はライトダウンや帽子で防寒をしっかりしましょう。
冬季:閉鎖の期間
冬場は三ツ滝遊歩道が積雪・凍結のため閉鎖されます。例年12月中旬~翌3月中旬は通行止めとなるため、訪問は春以降がおすすめです。周辺を通る市道も冬は除雪が行われず閉鎖される区間があるので注意が必要です。万が一散策を計画する場合は、早朝の時間帯は特に凍結しやすいため、柔軟な靴や滑り止め具が必須です。
まとめ
飛騨小坂の代表的な滝スポット「三ツ滝」は、整備された遊歩道から3段の滝を間近に見ることができる絶好の観光地です。アクセスに便利ながんだて公園からスタートすれば、登山初心者でも短時間で壮大な滝の景色を楽しめます。訪問前には環境協力金の支払い方法や服装・装備を確認し、春の新緑や秋の紅葉シーズンを狙って出かけると一生の思い出になるでしょう。帰りには花桃公園や下呂温泉など周辺の観光スポットにも立ち寄り、自然豊かな飛騨小坂の魅力を存分に味わってください。
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