岐阜城は岐阜市の金華山山頂に位置する歴史ある城です。現在の天守は昭和初期に再建されたもので、2011年には山全体が国の史跡に指定されています。
戦国時代には織田信長がここを拠点に天下統一を目指したことで知られ、今は金華山の麓を流れる清流長良川や日本アルプスの雄大な景色を望む絶好の展望スポットとなっています。
この記事では、岐阜城の歴史からアクセス情報、見どころや季節のイベントまでを最新情報を交えて詳しく紹介します。
目次
岐阜城の歴史と文化的価値
岐阜城跡は戦国時代の陣城として知られ、当初は「稲葉山城」と呼ばれていました。1567年(永禄10年)、織田信長が美濃を制圧すると稲葉山城を攻略し城主となります。
信長はその後、城のあった地域を「岐阜」と改名し、天下統一の本拠地と定めました。天下布武の旗印を掲げた岐阜城は、戦国期の織田氏の躍進を象徴する城となりました。
1600年に関ケ原合戦の前哨戦が起こると、岐阜城主の織田氏(信長の血縁)が西軍に加担したため、城は東軍に攻撃されます。
激しい攻防の末、岐阜城は落城し合戦後には廃城となりました。以降、城郭の役割は加納城に移り、岐阜城は長い眠りにつきました。多くの遺構は失われましたが、岐阜城が果たした歴史的役割は現代でも高く評価されています。
戦国時代の岐阜城と天下統一
岐阜城は元々「稲葉山城」として呼ばれ、1201年に二階堂氏によって築城されたと伝わります。美濃の国衆・斎藤道三が15世紀に城を整備し、子孫の斎藤龍興が城主でした。1567年、織田信長は龍興から稲葉山城を攻略し城主となります。信長は城のあった地名を「井ノ口」から「岐阜」に改め、以後この地を全国統一の拠点としました。
岐阜城の天守に天下布武の印を据え、織田氏は美濃を拠点に東海・北陸へ勢力を拡大していきました。岐阜城は信長の躍進を象徴する城であり、戦国時代の重要拠点となりました。
昭和の再建と国史跡指定
岐阜城は1601年の廃城後、城郭の機能は加納城へ移されましたが、天守など主要部分は失われたままになっていました。昭和31年(1956年)に三層四階の鉄筋コンクリート造天守閣が再建され、現在の岐阜城が復興しました。現在の城内には史料展示室が設けられ、当時の資料や城郭模型が公開されています。
その後、金華山一帯の歴史的価値が再評価され、平成23年には山全体が「岐阜城跡」として国の史跡に指定されました。さらに、平成27年には文化庁から「日本遺産」にも認定され、岐阜城跡は歴史文化財として全国的に高く評価されています。
岐阜城の見どころと楽しみ方
岐阜城は金華山山頂に築かれた城で、何と言っても天守閣からの眺望が最大の魅力です。最上階の展望室からは、眼下に清流・長良川と岐阜市街地が広がり、東には恵那山や御嶽山、北には乗鞍・中央アルプス・北アルプスの連山、南には濃尾平野から伊勢湾、西には伊吹山・養老山地の景色が望めます。
360度のパノラマは圧巻で、晴れた日には遠く御嶽山や富士山まで見えることもあります。特に夜間は城がライトアップされ、街の夜景とともに幻想的な風景を楽しめます。
岐阜城のふもとには岐阜城資料館があり、戦国時代の武具や郷土の歴史資料が展示されています。資料館はかつての武器庫を再現した城郭風建築で、織田信長や斎藤家ゆかりの出土品や文物が多数並びます。
特に信長公が使用したと伝わる鉄砲や刀剣など、戦国ファンなら見逃せないコレクションが見応えがあります。
天守閣からの360°パノラマ
最上階の展望台からは360度の大パノラマが広がり、岐阜城の最大の魅力となっています。眼下には長良川や市街地が広がり、東には恵那山や御嶽山、北には乗鞍・中央アルプス・北アルプスの山々、西には伊吹山や養老山地が連なります。南側へ目を向けると濃尾平野と伊勢湾が広がり、晴れた日には遠く木曽川越しの富士山も見えることがあります。
岐阜城資料館で信長ゆかりの展示
岐阜城資料館は山頂の城に隣接して立ち、武具や甲冑など戦国時代の貴重な展示を見学できます。館内はかつての武器庫・食糧庫を模した造りで、織田信長・斎藤道三ゆかりの出土品や文書、城郭の模型などが並んでいます。
信長公所用の刀剣や銃砲、歴史資料の数々は非常に見応えがあり、城巡りの理解を深めてくれます。
桜と春の景観
金華山山麓の岐阜公園には4月上旬に多くの桜が開花し、桜越しに見える岐阜城の姿は絶景です。朝夕には光の色が変わり、淡紅色の桜と城郭が幻想的なコントラストを見せてくれます。例年4月には「岐阜公園桜まつり」が開催され、ライトアップされた夜桜や屋台が花見客を楽しませます。
紅葉と秋の風物詩
秋になると城周辺のモミジやカエデが赤や黄に染まり、石垣と鮮やかに対比します。見頃は例年11月中旬頃で、この時期には「岐阜城紅葉まつり」が行われ、夜間にはライトアップも実施されます。
ライトアップされた紅葉と城の組み合わせは幻想的で、多くの観光客が訪れる風景となっています。
岐阜城へのアクセス
岐阜城は金華山の山頂に位置するため、車では直接頂上まで行くことはできません。公共交通機関では、JR岐阜駅または名鉄岐阜駅から岐阜バスに乗り「岐阜公園・岐阜城」バス停で下車します。およそ15分の乗車で、バス停からは徒歩数分で金華山ロープウェー山麓駅に到着します。
そこからロープウェー(所要約4分)で山頂近くまで登ると、さらに城まで徒歩約8分で到達できます。
車の場合は麓の岐阜公園駐車場(1回310円)を利用します。東海北陸道・岐阜各務原ICや一宮木曽川IC、東海環状道・岐阜ICから国道21号・156号線を経由し、岐阜公園駐車場にアクセスできます。駐車場からは徒歩3分でロープウェー山麓駅に着きますが、駐車スペースには限りがあるため、混雑時や休日は公共交通の利用がおすすめです。
公共交通での行き方
公共交通機関を利用する場合、JR岐阜駅・名鉄岐阜駅から岐阜バス(長良橋方面行き「N系統」または市内ループ左回り)に乗り、「岐阜公園・岐阜城」停留所で下車します。バス停から岐阜公園までは徒歩約3分、そこから金華山ロープウェー山麓駅まで徒歩数分です。ロープウェーは約4分で山頂近くまで運んでくれるので、短時間で気軽に岐阜城に到着できます。
車でのアクセス
車の場合は金華山麓の岐阜公園駐車場(1回310円)を利用します。東海北陸道・岐阜各務原ICや一宮木曽川IC、東海環状道・岐阜ICから国道21号・156号などを経由し、金華山ドライブウェイ入口近くの岐阜公園駐車場に駐車できます。駐車場からは徒歩3分でロープウェー山麓駅に着き、以降は公共交通と同様のルートで山頂へアクセスします。なお駐車スペースには限りがあるため、混雑時は公共交通の利用がおすすめです。
ロープウェーと登山道
岐阜城への登山方法としては、ロープウェーの利用か徒歩登山の2通りがあります。ロープウェーは金華山ロープウェー山麓駅から山頂駅まで約4分間隔で運行しており、往復運賃は大人約1300円ほどです。山頂駅から岐阜城までは徒歩約8分と近いので、体力に自信がない方や短時間で登りたい方に向いています。
一方、徒歩登山では金華山公園内から4本の登山ルートが整備されており、距離は1.1km~2.3km、所要時間は40~60分程度です。急な坂道や階段もあるため、時間に余裕を持って計画するか、無理せずロープウェーを利用することをおすすめします。
岐阜城の営業時間と料金
岐阜城の天守閣は年中無休で開館しており、開館時間は季節により異なります。例年、3月16日から10月16日は午前9時30分から午後5時30分まで、10月17日から3月15日は午前9時30分から午後4時30分まで開館しています(入城は閉館の15分前まで)。また、元旦(1月1日)は早朝6時30分から開館し、初日の出を見る観光客でにぎわいます。
入場料は岐阜城天守閣と隣接する岐阜城資料館との共通で、大人(16歳以上)が200円、小人(4歳以上16歳未満)が100円です。団体(30名以上)は2割引の割引料金となり、障がい者手帳の提示や70歳以上の高齢者、毎月第3日曜の「家庭の日」に中学生以下と同伴の家族も無料になります。
季節の見どころ・イベント情報
桜と春の景観
金華山山麓の岐阜公園には4月上旬に多くの桜が開花し、桜越しに見える岐阜城の姿は絶景です。朝夕には光の色が変わり、淡紅色の桜と城郭が幻想的なコントラストを見せてくれます。例年4月には「岐阜公園桜まつり」が開催され、ライトアップされた夜桜や屋台が花見客を楽しませます。
紅葉と秋の風物詩
秋になると城周辺のモミジやカエデが赤や黄に染まり、石垣と鮮やかに対比します。見頃は例年11月中旬頃で、この時期には「岐阜城紅葉まつり」が行われ、夜間にはライトアップも実施されます。
ライトアップされた紅葉と城の組み合わせは幻想的で、多くの観光客が訪れる風景となっています。
岐阜城周辺の観光スポット
岐阜城の麓から続く岐阜公園には、岐阜城資料館のほか歴史博物館、日本庭園、金華山リス村など多彩な施設があります。金華山へは公園内からロープウェーが運行しており、麓駅には展望レストランや土産店もあります。また城の背景を成す長良川では5月下旬から10月まで鵜飼いが行われ、夕闇に揺れるかがり火や鵜舟の光景は夏の風物詩です。
これら岐阜城周辺のスポットを組み合わせて巡れば、歴史と自然の両方を満喫できる観光プランになります。
岐阜公園と岐阜城資料館
岐阜城のふもとに広がる岐阜公園には、城ゆかりの史跡や自然が集まっています。岐阜城資料館はその中心にあり、日本庭園や散策路が整備された公園内に位置します。かつて金華山を訪れたリスたちを間近に観察できる「金華山リス村」もあり、春の桜や夏の新緑、秋の紅葉が美しいことで知られています。子供から大人まで楽しめる人気スポットです。
金華山ロープウェーで行く空中散歩
岐阜公園から金華山山頂まで結ぶロープウェーは片道約4分で、眼下に岐阜市街地を見下ろしながら山頂駅に到着します。料金は片道650円(往復1300円)程度で、15分間隔で運行しておりアクセスも便利です。山頂駅から岐阜城までは徒歩約8分なので、体力に不安がない方でも手軽に城へ到達できます。晴れた日にはゴンドラからの眺めも素晴らしく、岐阜市の町並みが眼下に広がります。
長良川と鵜飼
岐阜城の西側を流れる長良川は岐阜ならではの景観を作り出しています。5月下旬から10月15日までは川岸にかがり火が灯され、鵜匠(うしょう)が鵜を使って鮎を獲る「長良川鵜飼」が毎晩開催されます。漁法が始まると、城からでも川面を行く鵜舟や鵜匠たちの姿が見え、夏の夜には城と鵜飼いの二つの景色が同時に楽しめます。また、長良川沿いには鵜飼い観覧船乗り場や足湯、川魚料理店など観光施設も点在しており、城下町としての風情を味わえるエリアとなっています。
まとめ
以上、岐阜城の歴史や見どころ、アクセス方法など最新の情報をご紹介しました。岐阜城は戦国時代に美濃を治めた歴史的価値を持つ城であり、現在は山頂からの絶景が楽しめる観光名所です。開館時間やイベント情報はこまめに確認しつつ、ロープウェーでの登城や周辺散策を組み合わせて訪れると良いでしょう。岐阜城を訪れて戦国史と自然が織りなす美しい風景を満喫してください。
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