車なしで巡る飛騨高山一泊二日モデルコース【郷土グルメ＆絶景満喫】

飛騨高山は北アルプス山麓に広がる歴史深い城下町で、古い街並みや美味しい郷土料理が楽しめる観光名所です。車がなくても、充実した1泊2日のモデルコースを公共交通で満喫できます。高山駅を起点にした便利なバス路線と徒歩移動で、飛騨牛や酒蔵、朝市などの見どころを効率よく回る旅プランをご紹介します。

車なしで楽しむ飛騨高山一泊二日モデルコース

飛騨高山は古い木造建築が残る城下町で、自然豊かな風景と伝統文化が魅力です。街中には国の重要文化財が多く、散策していると城下町らしい佇まいに心が和みます。また、山間に囲まれた地形なので四季折々の美しい自然景観を味わえる点も魅力です。

食文化も豊かで、ブランド牛「飛騨牛」や、朴葉味噌焼きなど独自の郷土料理、名水仕込みの日本酒が有名です。やきとりや五平餅など食べ歩きを楽しめる屋台も多彩で、飲食を通じて高山の歴史と文化を体感できます。

このモデルコースでは、1日目に市街地中心部を巡って古い町並みやグルメを堪能し、2日目は朝市や郊外の文化スポットを訪れます。高山駅を起点にした行程で効率よく移動でき、公共交通だけでも充実した旅行ができます。

飛騨高山の魅力

飛騨高山は北アルプス山麓の自然に囲まれた城下町です。古い町並みや歴史的建造物が残り、散策すればまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気に浸れます。また、四季折々の自然景観も魅力で、春は桜、秋は紅葉と風情ある風景が楽しめます。

食文化も特筆でき、ブランド和牛「飛騨牛」をはじめ、朴葉味噌や川魚の塩焼き、郷土料理、地元の名水で仕込んだ日本酒など、訪れた人を満足させるものが充実しています。伝統工芸品や民芸品の店が軒を連ね、食べ歩きや物産探索も高山観光の楽しみです。

車なし旅行のポイント

高山観光は市街地に主要スポットが集中しており、徒歩でも効率よく回れます。郊外の観光地でもバス網が発達しているため、レンタカーがなくても移動に困りません。特に高山駅と古い町並み、朝市エリアは歩ける距離内にあり、荷物をコインロッカーに預けて観光するのがおすすめです。

濃飛バスが運行する周遊バス（匠バス・さるぼぼバス）を活用すると、山間部の施設や郷土村へのアクセスも容易です。2日間乗り放題のフリーパス（飛騨高山2日フリー乗車券）を利用すれば、路線バスを気兼ねなく乗り降りできる点もポイント。公共交通を使いこなせば、車なしでも旅の自由度が高まります。

モデルコースの概要

この一泊二日コースでは、初日に市内の歴史散策とグルメを堪能し、2日目は朝市と郷土文化を満喫します。1日目は高山駅から高山陣屋や古い商家が並ぶ三町通りを歩いて観光し、夕方までに地元料理の夕食を楽しみます。夜は市内のホテルまたは旅館で宿泊します。2日目早朝は宮川朝市でスタートし、高山市街をもう一度散策。時間があれば周辺の「飛騨の里」や、白川郷へ足を延ばすプランも可能です。

飛騨高山へのアクセス（電車・バス利用）

名古屋・岐阜からのアクセス

名古屋方面から飛騨高山へは、JR高山本線の特急「ひだ」を利用するのが便利です。名古屋駅から直通の特急で約2～2.5時間、高山駅に到着します。岐阜市からもJR高山本線が通っており、岐阜駅から列車で約1時間半で高山に着きます。いずれも車窓から飛騨の山々の景色を楽しめる絶景ルートです。

金沢・東京方面からのアクセス

北陸方面からは東海道新幹線で金沢駅まで行き、JR高山本線に乗り換えます。金沢から高山までは約2.5時間の電車旅で、途中立山連峰を望むルートです。東京方面からは、新幹線で名古屋か金沢に行き、そこから接続する特急や高速バスを利用します。たとえば東京駅からの直行夜行バスもあり、夜間移動で翌朝から観光を開始できます。

高山駅から市街地への移動

高山駅に着いたら、駅東口には観光案内所やバスターミナルがあります。古い町並みや朝市エリアは駅から徒歩5～10分程度と近く、歩いて回れます。郊外の観光地（飛騨の里や白川郷など）へはバスが便利です。駅前広場には市内循環バスの乗り場があり、観光案内所でルートを確認できます。車なし旅行者は、バスや無料シャトルバスの案内表示を目印に移動しましょう。

高山市内の移動手段：バスと徒歩で観光

市内周遊バス（匠バス・さるぼぼバス）の利用

高山市内には観光客向けの周遊バスが充実しています。匠バスは東西2路線で、駅から古い町並み・飛騨の里・温泉地などを結んでいます。また、サルボボをモチーフにした無料の「さるぼぼバス」も駅周辺古い町並みを循環しており、気軽に乗車できるのが魅力です。これらのバスは本数こそ少なめですが、主要観光地を効率的に回れる点が便利です。

1～2日乗車フリーパスの活用

市内観光には、1日または2日間バス乗り放題のフリーパスが便利です。例えば「飛騨高山1日フリーきっぷ」※や「飛騨高山2日フリーきっぷ」を使えば、匠バス・さるぼぼバス・まちなみバスなど対象路線のバスに自由に何度でも乗れます。2日フリー切符は約1,000円で市内主要5路線に乗り放題です。さらに一部観光施設で割引が受けられる特典付きなので、バスをたくさん利用する旅行者におすすめです。

徒歩で巡る旧市街

主な観光スポットは高山駅から南東方向の三町（さんまち）通り周辺に集中しています。高山陣屋から上三之町、下三之町までの通りには、白壁の土蔵造りや京町家風の商家が軒を連ね、江戸時代の雰囲気が満点です。このエリアは店が多く１kmほどの道のりなので、時間をかけてゆっくり歩き回るのが高山観光の醍醐味です。息抜きに小路の古い神社やカフェ、美術館に立ち寄るのもおすすめです。

• 飛騨牛料理：高山の名物。すき焼きやステーキなどで味わえます。
• 朴葉味噌：朴の葉に味噌と山菜・肉をのせて焼く郷土料理。
• 地酒・地ビール：美味しい水を使った日本酒やクラフトビール。

タクシーも使い方

荷物が多いときや夜遅くの移動には、路線バスの他にタクシーも便利です。タクシーは駅前や観光案内所で手配できます。近距離の移動では料金も高くなりにくいため、数名で乗り合うと経済的です。特に冬季は凍結防止のため早めに閃光を避けて移動したい場合など、時間を節約したいときにタクシー利用を検討してください。

1日目：飛騨高山の城下町散策と郷土料理

高山陣屋で歴史を学ぶ

初日は高山陣屋からスタートします。高山陣屋は江戸時代に郡代役所が置かれた建物で、国内唯一現存する郡代建築です。敷地内にある朝市会場も有名で、地元農家による野菜や果物、花などが並びます。高山駅から徒歩10分ほどで、城下町観光の基点として便利です。

古い町並みを食べ歩き散策

陣屋見学の後は、三町通りに足を踏み入れます。白壁土蔵造りの建物が続く下三之町、上三之町では、飛騨牛にぎり寿司や五平餅など名物の食べ歩きが楽しめます。伝統工芸品や民芸品のお店も多く、手ぬぐい、漆器、さるぼぼグッズなどがお土産に人気です。小道には古民家カフェや和菓子店もあり、休憩しながら散策するのが高山流です。

• 歴史ある酒蔵：老舗が並び、店先で試飲も可能。
• 民芸品：飛騨の匠が作る漆器や木工品が集まる。
• 食べ歩き：飛騨牛串、飛騨高山プリンなど散策の楽しみ。

飛騨牛や朴葉味噌で郷土料理の夕食

夕食は高山名物の飛騨牛や郷土料理を堪能します。肉厚な飛騨牛のすき焼きやステーキ、朴葉味噌焼き（朴葉に味噌をのせて焼く料理）はこの地ならではの味わいです。他にも囲炉裏料理、川魚の塩焼き、地酒を使った汁物など、寒い時期に温まる料理が揃います。人気店は予約しておくと安心ですが、駅前や町並み周辺の居酒屋・食事処でも地元食材の料理を提供しています。

2日目：宮川朝市と郷土文化巡り

宮川朝市で名産品チェック

2日目の朝は宮川朝市へ足を運びます。宮川沿いで毎朝開かれる市場では、地元農家が手作りの漬物や野菜を売り、野菜や山菜、おしゃれなクラフト雑貨や和菓子も並びます。特に高山名物の漬物「すんき」や山椒佃煮、飛騨牛味噌などの特産品をお土産に選べます。朝市は午前のみの開催ですが賑わっており、早起きして地元の生活風景と名物を楽しみましょう。

櫻山八幡宮など朝の散策スポット

朝市からはすぐ近くにある櫻山八幡宮や高山日枝神社へも散策がてら移動できます。どちらも高山城跡の一部に建つ神社で、境内から市街地を見渡せる展望スポットです。特に桜の時期や紅葉時期は境内が彩られ、朝の清々しい空気の中で静かな参拝ができます。高山の歴史を感じるひとときを味わえます。

飛騨の里で郷土文化体験

午前のうちに余裕があれば、バスで郊外の「飛騨の里」へ足を伸ばします。ここは昔の飛騨高山の古民家を移築した野外博物館で、合掌造りの民家や昔の農家屋敷が並んでいます。5月～10月の期間は伝統行事の実演もあり、わら打ちや田楽など飛騨の暮らしぶりを体験できます。高山駅から濃飛バスで約30分。合掌家屋の内部を見学して、昔ながらの暮らしにタイムスリップできます。

白川郷日帰り観光（オプション）

時間があれば、濃飛バスで世界遺産・白川郷への日帰り訪問も検討できます。高山から白川郷まではバスで約50分。合掌造りの家屋群が広がる幻想的な光景を見ることができます。昼前後に出発すれば、合掌家屋の内部見学や名物の合掌そばを味わう時間があります。帰りのバスは午後に本数が減るため、早めのスケジュールで高山へ戻る計画にしましょう。

高山で泊まるなら：おすすめ宿泊施設

高山駅周辺の便利なホテル

高山駅周辺には観光地へのアクセスが便利なホテルが集まっています。ビジネスホテルから中級のシティホテルまで幅広く、駅東口には大型ホテルがいくつもあります。これらのホテルはシングルルームからファミリールームまで揃っており、朝市や古い町並みが徒歩圏内で観光に便利です。車なし旅行では、駅近の宿を選ぶと移動がスムーズで安心感があります。

温泉付き旅館で癒しの夜

温泉を楽しみたいなら、郊外にある温泉街や温泉付き旅館もおすすめです。高山からバスで30分ほどの下呂温泉や奥飛騨温泉は有名ですが、市街地にも天然温泉の入浴施設があります。宿泊先の露天風呂や内湯でゆったり疲れを取れば、旅のリフレッシュになります。特に飛騨の山々を望む露天風呂や、地ビール風呂（ビール酵母配合のお風呂）など、宿によって個性的な温泉を楽しめます。

郷土料理の食事プラン

多くの高山の旅館やホテルには、飛騨牛や川魚の郷土料理を含む食事プランがあります。朝夕食付きのプランならば、お膳で出す季節の会席料理やバイキング形式で地元食材を堪能できます。中には郷土料理バイキングを提供する宿もあり、朴葉味噌や飛騨牛ステーキなどお好みの料理を好きなだけ味わえます。事前予約の際には夕食のメニュー内容や地酒のサービス有無を確認しておくとよいでしょう。

まとめ

飛騨高山の魅力を満喫する一泊二日モデルコースは、市内中心部にある見どころを徒歩と路線バスで巡る行程が基本です。初日は高山陣屋や古い町並みをゆっくり散策し、飛騨牛や郷土料理の夕食で高山の味覚を楽しみました。2日目は早朝の宮川朝市からスタートし、飛騨の里や白川郷など近隣の観光地も訪れました。

公共交通や周遊パスをうまく活用すれば、車を使わなくても十分に観光できます。高山駅周辺には魅力的な宿泊施設が多く、温泉や郷土料理で旅の疲れを癒せる環境が整っています。ここでご紹介したコースを参考に、車なしでも快適で満足度の高い飛騨高山旅行を実現してください。