郡上市の郡上八幡へは、岐阜県を横断して到着する電車のルートをご紹介します。名古屋からはJR線や名鉄線を乗り継ぎ、長良川鉄道で郡上八幡駅に向かいます。主要ルートの所要時間や運賃、お得な乗車券情報、乗り換えのポイントを詳しく説明。初めての方も安心の最新情報をまとめましたので、行き方にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
名古屋から郡上八幡への電車での行き方
名古屋から郡上八幡へ電車で行くには直通列車がないため、途中での乗り換えが必要です。主にJR線を利用するルートと、名鉄線を組み合わせるルートが選択肢になります。いずれのルートも最終的に美濃太田駅から長良川鉄道に乗り換え、郡上八幡駅へ向かいます。
- 【JR経由ルート】名古屋駅からJR東海道本線(快速)で岐阜駅へ移動。岐阜駅でJR高山本線に乗り換え美濃太田駅へ。美濃太田駅で長良川鉄道(越美南線)に乗り換え、郡上八幡駅に到着。
- 【名鉄経由ルート】名鉄名古屋駅(名鉄線)から名鉄岐阜駅へ移動。名鉄岐阜駅から徒歩でJR岐阜駅に移動し、JR高山本線で美濃太田駅へ。あとはJR経由と同様に長良川鉄道で郡上八幡駅まで行きます。
- 【特急「ワイドビューひだ」利用ルート】名古屋駅からJR特急「ワイドビューひだ」に乗車し、美濃太田駅まで直通。美濃太田駅で長良川鉄道に乗り換え、郡上八幡駅へ。
いずれのルートも最後は長良川鉄道に乗る点は同じです。特急利用ルートでは乗り換え回数を減らせますが、利⽤料金は高め。鉄道の本数が限られるため、時刻表や接続には余裕を持って計画しましょう。
JR経由:名古屋→岐阜→美濃太田→郡上八幡
最も一般的なのはJR線を使うルートです。名古屋駅からJR東海道本線(快速)で岐阜駅まで約20分(運賃480円)移動。その後、JR高山本線(普通・快速)に乗り換え、美濃太田駅まで約40分(510円)です。美濃太田駅に着いたら、長良川鉄道(越美南線)に乗り換え、郡上八幡駅まで約1時間30分(片道1,380円)です。
この経路では乗り換えが2回(岐阜駅、美濃太田駅)ですが、昭和レトロな車両が走る長良川鉄道の旅も楽しめます。名鉄を利用すると岐阜までの運賃を抑えられますが、JR利用のほうが乗り換えステップが少なくて済みます。
名鉄経由:名古屋→名鉄岐阜→美濃太田→郡上八幡
名鉄を利用する場合、名鉄名古屋駅から名鉄岐阜駅までの約30分(運賃470円)移動が可能です。名鉄岐阜駅のすぐそばにはJR岐阜駅があるので、徒歩で乗り換え(約3分)し、以降はJR経由ルートと同様に進みます。名鉄線利用では名古屋〜岐阜の運賃がお得になる一方、JR岐阜駅への乗り換えが必要で少々歩きます。
名鉄線には特急もありますが、名鉄岐阜→JR岐阜の乗り継ぎと合わせると時間がかかるため、高速バスで直行した方が便利な場合があります。
特急「ワイドビューひだ」利用ルート
名古屋駅からJR特急「ワイドビューひだ」(富山行など)に乗れば、美濃太田駅まで直通で約1時間40分前後。立席特急券を含む運賃は約3,500円前後となります。特急利用では名古屋での乗り換えがなく美濃太田まで行けるため、所要時間を短縮できますが、運賃は高くなります。
美濃太田駅到着後は、同じく長良川鉄道に乗り換えて郡上八幡駅へ向かいます。特急自体は郡上八幡駅まで走りませんので、最後の区間はローカル線を利用する必要があります。
長良川鉄道で郡上八幡へ
美濃太田駅から郡上八幡駅までは長良川鉄道(越美南線)を利用します。車窓には清流長良川や山々の景色が広がり、ローカル線ならではの情緒ある旅が楽しめます。吉田川沿いの景色や山あいの雰囲気を味わいながら、終点の郡上八幡駅へ向かいます。途中下車も可能なので、郡上八幡観光の前後に美しい沿線散策も検討できます。
ポイントなのは、長良川鉄道ではICカード(Suica等)は使えないことです。乗車時に乗車券(現金またはモバイルQR)を購入し、降車時に運賃を支払います。PayPayなどのスマホ決済が導入されている区間もありますので、急ぐ場合は簡単に支払いが可能です。
名古屋から郡上八幡までの所要時間と運賃
名古屋から郡上八幡までの通常ルートは、乗り換え1~2回で約2時間前後が目安です。所要時間と運賃はルートによって変わりますが、目安は以下のとおりです。
| 交通手段 | 所要時間 | 運賃(片道・目安) |
|---|---|---|
| JR利用(名古屋→岐阜→美濃太田)+長良川鉄道 | 約2時間10分〜2時間30分 | 約2,200円(合算) |
| 特急「ワイドビューひだ」+長良川鉄道 | 約2時間 | 約3,500円(特急料金含む) |
| 高速バス利用(名鉄高速バス) | 約2時間前後 | 約2,000円前後 |
JRルートでは運賃を安くおさえられますが、乗り換えが増えるぶん所要時間がやや長め。特急を使えば速い反面、料金は高めになります。高速バスは1本で直通なので便利ですが、発車時間は限られます。表の時間・料金は目安のため、実際に利用する際は最新の時刻表や料金を必ず確認してください。
所要時間の目安
名古屋~岐阜間はJR快速で約20分、名鉄特急でも約24分です。岐阜~美濃太田間は快速・普通列車で約40分前後。美濃太田~郡上八幡間を走る長良川鉄道は約1時間20~30分かかります。以上を合算すると、乗り継ぎ時間を含め約2時間10分程度となります。
運賃の目安
乗車区間ごとの運賃は、名古屋→岐阜:JR480円、岐阜→美濃太田:JR510円、長良川鉄道:1,380円(片道)となります。合計で約2,370円ですが、各社の乗り継ぎ料金設定やICカード使用で多少変動があります。特急券利用時はそれに追加して特急料金(通常約3,000円)も必要になります。
なお、高速バス「名古屋⇔郡上八幡線」は片道約2,000円前後です。鉄道に比べて料金は同等ながら乗車時間が短い場合が多いので、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
ルート別の比較
主要なルートの所要時間・料金を比較すると、JR線利用のルートは運賃が最も安く、乗り換えを含めて約2時間10分~とメリットがあります。しかし乗り換え回数が増える点に注意。特急利用なら乗り換え1回(美濃太田のみ)かつ短時間で済みますが、運賃が高くなります。高速バスは乗り換えなしで所要時間も短いものの、発車時刻が限られるため事前予約が必要です。
名古屋から郡上八幡までの乗り換えポイント
名古屋→郡上八幡の電車ルートで重要な乗り換え駅は、JR岐阜駅とJR美濃太田駅です。それぞれのポイントと注意点を解説します。
岐阜駅での乗り換え
岐阜駅で東海道本線から高山本線に乗り換えます。名古屋からの快速がJR岐阜駅へ到着した後、同じホームまたは隣接ホームで高山本線(美濃太田方面)に接続します。名鉄岐阜駅を経由する場合は北口で降りて階段を上がり、連絡橋を渡ってJR岐阜駅へ移動します。ホーム間は近く慣れれば乗り継ぎは比較的容易ですが、通路やエレベーターを使う必要がある場合があるので、お年寄りや大きな荷物がある場合は時間に余裕を持ちましょう。
美濃太田駅での乗り換え
美濃太田駅ではJR高山本線から長良川鉄道へ乗り換えます。JRの美濃太田駅改札を出て階段またはエレベーターで長良川鉄道のホームへ移動します。改札は同じ建物内にあり、標識も分かりやすいので迷いにくいです。乗り換え時間は余裕を持って設定しましょう。特急到着と長良川鉄道発車時間の間隔が短い場合もあるため、乗車前に時刻を確認しておくと安心です。
路線・駅での注意点
郡上八幡行きには直通列車がないため、必ず2回以上の乗り換えが必要です。特に朝夕のラッシュ時や観光シーズンは列車が混み合うこともあります。途中駅では接続がタイトな場合もあるため、次の列車発車時刻を必ず確認しましょう。長良川鉄道はローカル線なので本数が少なめです。列車を乗り逃さないよう注意し、場合によっては早めの乗り継ぎが望ましいです。
お得な切符・乗車券情報
郡上八幡へ行く電車旅をお得にする切符や乗車券もいくつかあります。主なものを紹介します。
長良川鉄道のフリーパス・お得な切符
長良川鉄道では観光用に「郡上八幡一日クーポン」などのフリーきっぷが販売されています。これは美濃太田~郡上八幡間の長良川鉄道が1日乗り放題で、加えて郡上八幡城の入場券や博覧館チケットがセットになっているお得なクーポンです。通常料金より少し安く設定されているため、観光ついでの周遊には便利です。また、線内全線乗り放題のフリー乗車券もあり、往復利用で長良川鉄道だけを乗る場合はフリー券のほうがお得になることがあります。
JR線や名鉄線のお得切符
JR東海では特に名古屋→岐阜間の割引切符は少ないですが、青春18きっぷシーズンや学割の利用者であれば普通運賃がお得になります。また私鉄名鉄では「名鉄&岐阜バスフリーきっぷ」といった切符があり、一部エリアのバスと電車がセットになっています(郡上八幡行きバスなど)。ただし、郡上市内へのバスは対象外の場合もあるため、事前に利用範囲を確認してください。
乗車券購入のポイント
すべての区間を乗り通す場合、名古屋~郡上八幡の通し乗車券(JR+長良川鉄道)を購入することもできます。ただしJRと私鉄がまたがるため窓口で個別に買い直す場合もあります。SuicaなどのICカードはJR線区間で利用できますが、長良川鉄道区間では使えませんので注意しましょう。長良川鉄道へ乗り換える際は現金またはモバイルチケットを準備しておくとスムーズです。
名古屋から郡上八幡へのその他の交通手段
ここまで電車での移動を説明しましたが、バスや車を利用する方法もあります。時間短縮や便を重視するなら高速バスが便利で、自由度なら自家用車やレンタカーがおすすめです。
高速バスを利用する
名鉄バスなどが運行する名古屋-郡上八幡線に乗れば、名鉄バスセンター(名駅)から郡上八幡へ直通できます。所要時間は約2時間前後で、料金は2,000円程度です。列車に比べて乗り換えがなく、直行で移動できるため非常にシンプルです。運行本数は多くないため、事前予約が必要です。また朝早く発車する便もあり、早朝到着して観光を始めたい場合に便利です。ただし道路状況や渋滞に影響を受けることもあります。
車・レンタカーでアクセス
名古屋から郡上八幡までは高速道路利用で約2時間弱(東海北陸道経由)です。車なら行程中に金華山や岐阜城への立ち寄りも可能で、荷物が多い場合にも快適です。名古屋市内のレンタカーを借りて移動する旅行者も多く、郡上八幡には駐車場も整備されています。冬季は雪の可能性がありますので、冬タイヤなど装備に留意してください。
その他の交通手段まとめ
鉄道以外では、バスが時短かつ乗り換え不要の手段です。車両での移動は自由度が高く、複数人での旅行や大きな荷物がある場合に向いています。観光スケジュールや予算、同行者の人数などに合わせて最適な交通手段を選びましょう。
まとめ
名古屋から郡上八幡へ電車で行くには、JR線・長良川鉄道を乗り継ぐルートが基本です。岐阜駅や美濃太田駅で乗り換えが必要ですが、それぞれの接続時刻を確認しておけばスムーズに移動できます。特急利用で時間短縮も可能ですが運賃は高めです。所要時間は約2時間前後、運賃は片道約2,000円強が目安です。
長良川鉄道の1日フリーきっぷや郡上八幡の入場券がセットになったお得な切符もありますので、旅行計画に合わせて活用しましょう。高速バスや車といった他の交通手段も検討し、快適な郡上八幡旅行をお楽しみください。
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