岐阜県高山市にある肘神神社は、2018年にお笑い芸人のネタから現実化した珍しい神社です。肘(ひじ)の神様を祀り、インパクト大な境内やユニークな参拝体験ができるスポットとして注目を集めています。本記事では肘神神社を訪れた実体験レビューを詳しく紹介し、御朱印の入手方法や境内の特徴をご案内します。最新情報をもとに、初めての方にも楽しめるポイントをまとめました。
目次
肘神神社で御朱印を頂く参拝レビュー
高山市中心部に建つ肘神神社へ実際に足を運びました。小規模ながらポップな外観と周囲の景観が印象的で、下町の賑わいに溶け込んだ雰囲気です。神社の由来や趣旨を知っているとより楽しめます。受付は特になく、境内を自由に参拝できるスタイルでした。
実際に参拝して驚いたのは、境内に肘(ひじ)を模した大きなオブジェがあったことです。他では絶対見られない珍しい光景に思わず笑ってしまいました。賽銭箱の近くには、回転する肘の装置があり、参拝者は「ひじを3回回す」というユニークな作法でお参りを行います。この遊び心あふれる仕掛けは、肘神様に感謝を捧げる新鮮なスタイルです。
参拝レポート:肘神神社を訪れて
実際の参拝はとても自由な雰囲気です。肘神神社には狛犬や拝殿といった伝統的な神社建築はありません。本当に小さな社務所のような建物の前に、肘を象った巨大なモニュメントが置かれています。参拝者はまず目立つそのモニュメントに驚きながらも、歩み寄って拝礼します。
参拝者は自由なスタンスでお願い事をしており、神社特有の緊張感は感じませんでした。子供連れの家族から若いカップルまで幅広い層が訪れていて、皆それぞれユニークな体験を楽しんでいました。参拝時には肘を回しながら願い事を唱えることで、笑いも交えつつ変わった神社参拝を体験できます。
御朱印の頂き方とデザイン
肘神神社の御朱印は、神社社務所ではなく参道近くのおもちゃ屋さん(隣接する玩具店)が授与所となっています。本宮近くの路地を進むと看板があるので、それに従いお店に向かいます。訪問当日も参拝後にそのお店で御朱印をいただきました。
御朱印は肘神様がデザインされたもので、特徴的なのは“肘が光っている”演出がされている点です。御朱印帳に貼り付ける紙には、朱印とともに肘の絵が入っており、写真映えするビジュアルが魅力的でした。初穂料は一般的な神社と同じ300円程度で、授与所となるおもちゃ屋さんでお気持ちを納めると頂戴できます。
境内の雰囲気と特徴
境内はこじんまりしていて、夕方~夜でも誰でも参拝できる開放的な雰囲気です。背後は高山市の昔ながらの商店街で、通行人の賑わいがありながらも境内だけは穏やかな空気が流れていました。社殿のそばには祭壇や絵馬掛け所があり、訪れた人が各々絵馬を奉納していました。
また神社の隣には玩具店「アラジン」が併設されており、店内では肘神神社の関連グッズが販売されています。おもちゃ屋さんとのタイアップがあるおかげで、神社の参拝後には店主さんとお話ししながら御朱印をもらえます。店内にはお笑いコンビ「流れ星☆」のお二人の歴史映像や写真パネルが飾られており、訪問者同士で写真を撮影する姿が見られました。
肘神神社の歴史と由来
肘神神社は地元・飛騨高山出身のお笑いコンビ「流れ星☆」のネタがきっかけで誕生した新しい神社です。二人が2013年の漫才大会で披露した「肘祭り」というネタが大きな話題となり、ファンを中心に「ぜひ聖地に行ってみたい」「肘神様に参りたい」といった声が上がっていました。
こうした要望を受け、2017年にクラウドファンディングを活用し資金を募って神社を建立。翌2018年、飛騨高山の本町通り中心部に小さな肘神神社が完成しました。地域の人々もこのプロジェクトに協力し、商店街が「肘祭り」を後押しするなど、地元の新たな名物として発信されています。
肘神神社創建のきっかけ
肘神神社の創建には「万物に神が宿る」という日本古来の信仰心と、現代のエンタメ文化が融合しています。高山出身の漫才師である流れ星のお二人が肘をテーマにした架空の祭りを舞台に漫才を行ったところ、その笑いと奇想天外な発想が多くの人の心に残りました。
ネタを観た地元の有志たちが「肘神様を本物にしよう」と動き、地元商店街の後援も得て神社プロジェクトがスタート。昔ながらの神社建設の考え方と、現代的なクラウドファンディングを組み合わせて実現した点に、伝統と革新が同居するユニークな背景があります。
祭神「肘神様」と漫才「肘祭り」
肘神神社の祭神は文字通り「肘神様」。これは漫才のネタに登場する架空の神様ですが、神社ではこの存在を本当に祀り上げています。境内には肘神様の絵馬や像なども見られ、訪れた人は「肘様、痛みよ癒えよ」「肘から~ありがたや~」といった決まり文句を唱えながら参拝します。
毎年8月には「肘祭り」が開催され、流れ星のお二人も神様の格好でパフォーマンスを披露します。地域の夏のイベント内で、肘神神社の前身となったネタの歌詞に合わせて踊る参加型のステージは地元名物となり、みんなで「ひじひじ、ありがたや~」と盛り上がる光景が秋祭りの一風景となっています。
新しい伝統としての神社
まだ創建から間もない肘神神社ですが、地域ではすでに話題のスポットです。かつては単なる漫才ネタだった「肘祭り」をきっかけに、町おこしの象徴ともいえる新たな信仰文化が生まれつつあります。肘神様の言い伝えやお祭りのネタなどが、少しずつ地域へ浸透している様子が伺えます。
ユーモアと真摯さが融合した肘神神社は、「真面目すぎない神社巡り」を好む参拝者にも人気です。参拝後に訪れる人たちは「あれは面白かった」「地元の新しい観光として面白い試みだ」と笑顔で語り、まだ始まったばかりの小さな神社が固定ファンを増やしています。
肘神神社へのアクセス・参拝情報
肘神神社の所在地は岐阜県高山市本町三丁目41番地です。高山駅から車で約3分程度と市街地に近く、中心街のアーケードや飲食店が建ち並ぶエリアに位置しています。周辺には駐車場はないため、車で参拝する場合は近隣の有料駐車場を利用する必要があります。
公共交通機関を利用する場合、高山駅前のバスセンターから周遊バスや路線バスに乗り「本町3丁目」停留所で下車すると便利です。参拝時間に制限はなく、境内は24時間自由に開放されています。ただし御朱印を授与してもらう玩具店の営業時間は8時半~18時ごろまでが目安のため、御朱印を目当ての方は日中の訪問をお勧めします。
所在地と交通手段
所在地の郵便番号は501-3214で、高山市の歴史ある本町通り沿いにあります。市街地に近い立地なので、徒歩で街歩きを兼ねて訪れることも可能です。また、道中に氏神神社や八幡宮などの古い神社が点在しており、観光と合わせるルートとしても便利でしょう。
バスでのアクセスは、高山市内循環バス(100円バス)が「匠バス(南北線)」ルートで通っており「本町3丁目」バス停が最寄りになります。上限料金の安いコミュニティバスも停車するので、お得に利用できます。有料道路などは使用せずに中心街を経由するため、景色を楽しみながらアクセス可能です。
参拝時間と駐車場
肘神神社には門や閉門時間が特に設定されておらず、基本的に年中無休・24時間参拝可能です。夜間は無人となる点には留意し、安全に配慮してお参りする必要があります。例年8月の肘祭り期間中は夜市と合わせて賑やかになるため、その時間帯を狙って訪れるのも一興です。
車で訪れる場合、境内には駐車場がないため近隣のコインパーキングを利用します。高山市中心部には1時間程度200円からの駐車場が複数あるので、参拝時間に合わせてご利用ください。歩きやすい季節は国分寺や桜山八幡宮など周辺の名所めぐりと合わせて歩くのもおすすめです。
周辺の宿泊・観光スポット
肘神神社周辺は高山のレトロな街並みが残る観光地です。徒歩圏内には高山陣屋や古い民家が並ぶ古い町並み、地元の朝市もあります。高山市街地には格安のゲストハウスや温泉旅館が豊富なので、宿泊を兼ねた参拝計画も立てやすいでしょう。
また、近くには伝統工芸や体験施設も点在しています。肘神神社参拝後は、手形アート・からくり館、杉原千畝記念館などにも足を伸ばし、飛騨高山ならではの文化を満喫できます。季節によっては朝市で名物の飛騨牛や味噌串カツを堪能してから参拝するのもよい思い出になります。
肘神神社の御朱印情報
肘神神社の御朱印は、隣接する玩具店「アラジン」にて授与されています。御朱印は紙に書き置きされたタイプで、授与所で受け取る際に初穂料300円を納めます。この御朱印には肘神様を象徴する「光る肘」がデザインされており、参拝の記念として人気があります。
受付時間は玩具店の営業時間内になるため、目安としては午前9時~夕方6時頃の間に訪れるとよいでしょう。玩具店では「流れ星☆」のお二人が描かれたビラやパネルも見ることができます。店内のカウンターで御朱印をお願いすると、明るい声で対応していただけました。公式サイトや特設情報はありませんが、店内のポスターやSNSで授与情報が案内されることがあります。
御朱印受付時間と初穂料
御朱印の授与時間は基本的に昼間の営業時間に限られますので、早朝や夜間に訪れた場合は翌日以降の受け取りとなる点に注意が必要です。料金はお賽銭程度の感覚で納める初穂料です。訪問時は小銭を忘れずに準備しておくとスムーズです。
また、この御朱印は通常の社務所ではなく商店での授与となるため、年末年始や祭事時など特別な日にはお店が休業する可能性があります。付近には自動販売機やコンビニもあるため、参拝前に必要事項を済ませ、授与店の開店時間を確認してから訪れると安心です。
御朱印デザインの特徴
御朱印には丸いスタンプと「肘神神社」の墨書きが施され、その横には肘のシルエットに当たる部分がキラリと光る加工になっています。この光る肘は写真では伏せ置きに見えますが、実際は特殊なホログラムのように輝くので、直接見たときに「おおっ」と驚きました。
また、御朱印には小さなお守りが付いてくることがあります。これは肘神神社イメージの飾り付きで、財布や身近な場所に置いておくと良いそうです。御朱印の見た目はシンプルながら、遊び心が凝縮されており、参拝の記念品として手元に残しておくといい思い出になるでしょう。
記念品・限定御朱印情報
肘神神社では季節ごとの特別御朱印や限定グッズの頒布は現在行われていませんが、肘祭り当日などには記念品が授与されることがあります。実際に肘祭りでは限定の御朱印やお守りが配られる場合があるため、祭りの開催情報をチェックしておくと希少な御朱印も手に入るチャンスです。
また、隣の玩具店では当日限定のグッズが販売されることもあります。店内には肘神神社オリジナルステッカーや缶バッジ、キーホルダーなど小物も見かけたので、御朱印と一緒にお守りやおみくじ代わりに購入しても良いでしょう。限定アイテムは毎年少しずつ変わるようなので、参拝の度に新しい発見があります。
肘神神社のご利益と口コミ
肘神神社は「肘」と「芸」を掛け合わせたユニークなコンセプトのため、正式なご利益伝承は存在しません。しかし参拝者の間では「健康祈願」「子どもの成長祈願」など一般的なお願い事をする人が多いようです。また、お笑い芸人が建立にかかわっていることから、芸能上達や運気アップを祈願する人もいるようです。
即効性が求められる神社ではありませんが、多くの参拝者が「訪れるだけで笑顔になれる」と語っています。子供たちは肘神様のモニュメントを回したり、肘祭りの歌を口ずさみながら楽しんでおり、親御さんも一緒に笑いながら参拝されていました。ご利益というより「楽しい思い出が得られる」ことが何よりのこの神社の魅力といえるでしょう。
期待されるご利益
公式なご利益は定められていませんが、肘神神社らしい願掛けとしては「身体の健康」「怪我の回復」「人生にハリが出ること」を祈る人が多いです。陸上競技や野球で肘を酷使するアスリート、子育て中の親御さんが健康を願ってお参りする例もあります。何よりも「笑い」をもたらしてくれる神様なので、訪れるだけで気分が楽になり、ストレス解消になるという声も多いのが特徴です。
開運に関しては、肘祭りの歌詞にもあるように「ありがたや~」と感謝する心が重要です。参拝者は肘を回しながら歌詞のセリフを唱えることで、日頃の疲れや悩みをリセットし、前向きな気持ちになれているようです。こうしたポジティブなエネルギーこそが肘神様のご利益なのかもしれません。
参拝者の口コミ・評判
訪れた人の口コミでは「こんな神社初めて!」という驚きの声が多く聞かれます。多くの観光客がその個性的すぎるコンセプトに感心し、友人や家族と訪れる様子がSNSで紹介されています。特に肘を回すギミックや御朱印のデザインは「写真映えする」「記憶に残る」と評判で、参拝後の思い出話で盛り上がるようです。
また、「流れ星☆のファンとして生で肘神様に参拝できてうれしかった」という熱心なファンの声もあります。地元の人からは「観光客に良い話題が増えた」「町おこしの成功例になっている」と高評価で、異色の神社ながら地域活性化にも一役買っているようです。
訪問時の注意点
肘神神社は市街地に位置するため、周囲の交通量は多くありませんが、参道が狭いため車は通行しづらい場合があります。徒歩の場合は段差にも注意しながらゆっくり進んでください。境内には段差や手すりがなく、バリアフリー設備は限られていますので、足元にも気を付けましょう。
また御朱印は先述の玩具店での授与になりますが、閉店時間になるとご朱印対応は終了してしまいます。特に夕方以降やお祭り期間外の臨時休業日を狙ってしまうと受け取れなくなるため、時間帯には余裕を持って訪問してください。肘を回す際はくれぐれも手指をはさまないように注意し、楽しく安全に参拝しましょう。
まとめ
肘神神社は、高山市の観光スポットとして珍しくも楽しい参拝体験を提供する神社です。お笑い芸人の発想から生まれた祭神「肘神様」のおかげで、訪れるだけで自然と笑顔になる雰囲気があります。御朱印は玩具店で授与される光る肘のデザインで、参拝の記念にぴったりです。
アクセスは市街地中心部で便利ながら駐車場がないため、周辺のコインパーキング利用がおすすめです。肘祭りの時期にはお祭りとあわせて町全体が盛り上がるので、夏場に訪問できれば一層楽しめます。肘神神社は子供から大人まで笑って参拝できるスポットなので、新旧の文化が融合した独自のご利益をぜひ体験してください。
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